6.02(c)投手の禁止事項《2018改正》

(c)投手は次のことを禁じられる。

<8.02−2015>

(1)投手が投手板を囲む18フィートの円い場所の中で、投球する手を口または唇につけた後にボールに触れるか、投手板に触れているときに投球する手を口または唇につけること。

投手は、ボールまたは投手板に触れる前に、投球する手の指をきれいに拭かなければならない。

【例外】

 天候が寒い日の試合開始前に両チーム監督の同意があれば、審判員は、投手が手に息を吹きかけることを認めることができる。

「ペナルティ」

 投手が本項に違反した場合には、球審は直ちにボールを交換させ、投手に警告を発する。投手がさらに違反した場合には、ボールを宣告する。その宣告にもかかわらず、投手が投球して、打者がヒット、失策、デッドボールその他で1塁に達し、かつランナーが次塁に達するか、または元の塁に留まっていた(次塁に達するまでにアウトにならなかった)ときには、本項の違反とは関係なくプレイは続けられる。なお、違反を繰り返した投手はリーグ会長から罰金が科せられる。

(2)ボール、投球する手またはグラブに唾液をつけること。

(3)ボールをグラブ、身体、着衣で摩擦すること。

(4)ボールに異物をつけること。

(5)どんな方法であってもボールに傷をつけること。

(6)(2)~(5)項で規定されている方法で傷つけたボール、いわゆるシャインボール、スピットボール、マッドボールあるいはエメリーボールを投球すること。

 ただし、投手は素手でボールを摩擦することは許される。

【注】

シャインボール=ボールを摩擦してすべすべにしたもの。
スピットボール=ボールに唾液を塗ったもの。
マッドボール=ボールに泥をなすりつけたもの。
エメリーボール=ボールをサンドペーパーでざらざらにしたもの。
なお、ボールに息を吹きかけることも禁じれれている。

(7)投手が如何なる異物でも身体につけたり、所持すること。

【原注】

 投手は、いずれの手、指または手首に何もつけてはならない(たとえば救急ばんそうこう、テープ、瞬間接着剤、ブレスレットなど)。審判員が異物と判断するかしないか、いずれの場合も、手、指または手首に何かをつけて投球することを許してはならない。

【注】

 我が国では、本項〔原注〕については、所属する団体の規定に従う。

(8)打者がバッタースボックスにいるときに、捕手以外の野手に送球して、故意に試合を遅延させること。

ただし、走者をアウトにしようと企てる場合は除く。
<8.02c−2015>

【ペナルティ】

 審判員は一度警告を発し、しかもなおこのような遅延行為が繰り返されたときには、その投手を試合から除く。

【注1】

 投手が捕手のサインを投手板から離れて受けるので、しばしば試合を遅延させている。これは悪い習慣であるから、監督及びコーチはこれを是正するように努めなければならない。

【注2】

 アマチュア野球では、本項ペナルティの後段を適用せず、このような遅延行為が繰り返されたときは、ボールを宣告する。

(9)打者を狙って投球すること。

 このような反則行為が起きたと審判員が判断したときは、審判員は次のうちの何れかを選ぶことができる。
<8.02d−2015>
  • (A)その投手またはその投手とそのチームの監督とを試合から除く。
  • (B)その投手と両チームの監督に再びこのような投球が行われたら、その投手(またはその投手の後に出場した投手)と監督を退場させる旨の警告を発する。
 審判員は反則行為が起きそうな状況であると判断したときは、試合開始前あるいは試合中を問わず、いつでも両チームに警告を発することができる。
 リーグ会長は、8.04に規定された権限によって、制裁を加える事が出来る。

【原注】

 チームのメンバーは、本項によって発せられた警告に対し抗議したり、不満を述べたりするためにグラウンドに出てくることはできない。もし監督、コーチまたはプレーヤーが抗議のためにダッグアウトまたは自分の場所を離れれば、警告が発せられる。警告にもかかわらず本塁に近づけば、試合から除かれる。 打者を狙って投球することは、非スポーツマン的である。特に頭を狙って投球することは非常に危険であり、この行為は許されるべきではない。審判員は躊躇なく本規則を厳格に適用しなければならない。