審判員のために

3.任務

 試合は通常三人または四人の審判員によって行われるが、ときには二人または六人の審判員によって行われる場合もある。一人が球審でその他は塁審あるいは外審と呼ばれ、異なった位置を占めそれぞれの任務を持っている。


1.球審

 投球の判定にあたっては、インサイドプロテクターを使用する場合は、打者と捕手の間(スロットポジション)から見極める。アウトサイドプロテクターを使用する場合は、ホームプレートの後方中央で捕手の真上から見極める。いずれの場合も、判定が終るまで身体を動かしてはならない。
 フォースプレイの場合は、捕球と走者の関係がよく見える位置(角度)で裁定を行い、タッグプレイの場合は、プレイの妨げにならない範囲で近づき、プレイが最も見易い位置で裁定を行う。
 いずれの場合も、余裕をもって動き、停止をして裁定を行う。
 一・三塁線近くの打球に対しては、すばやく前に出てラインをキープして判定する。この場合、判定が早すぎないように注意しなければならない。
 また、プロテクターの操作やマスクの脱着に習熟することが、素早い行動につながり任務を遂行するために必要なことである。
 任務は次の通りである
  1. 
 試合を適正に運行するためのすべての権限と責任を持つ。
  2.  「ボール」「ストライク」をコールし、それをカウントする。
  3.  塁審が宣告する以外のフェアボールとファウルボールの宣告をする。
  4.  打者についてのすべての裁定をする。
  5.  通常塁審が行うことになっているもの以外のすべての裁定をする。
  6.  フォーフィッテッドゲーム(没収試合)の裁定をする。
  7.  試合前に本部で確認された打順表を受け取る。なお試合中、出場プレーヤーに変更があれば発表する。
  8.  特別グラウンドルールの必要なときはそれを発表する。
  9.  特別継続試合に入る場合はそれを発表する。

2.塁審

 一・三塁の塁審は一・三塁ファウルラインの外側、二塁塁審は一・二塁または二・三塁の延長線方向に位置し、打球、送球に対して速やかに適切な位置をとる。塁審の位置や動きは人数によって異なってくるので、審判メカニクスを参照し、習熟することが大切である。
 フォースプレイ、タッグプレイの裁定は、球審と同じ要領で行う。
 「タイム」「ボーク」を宣告するときは、特別な場合を除き、全員が一致した宣告をしなければならない。
 任務は次の通りである。
  1.  それぞれの分担する塁におけるプレイを裁定する。
  2.  「タイム」「ボーク」等の裁定については、球審と同じ権限を持つ。
  3.  規則を適用して、規律を維持することについては球審と同じであり、試合の運行についてはあらゆる方法で球審を援助しなければならない。

3.外審

 ポールと一・三塁塁審との中間で、ファウルラインから1メートルないし2メートルフェア地域内に位置する。この際、塁審や野手と重なり視野の妨げとならないように注意すること。
 任務は次の通りである。
 通常一・三塁塁審を越えた打球を判定する。
外審の任務は直接得点に影響するものが多いだけに十分な注意が必要である。特にポール際の飛球は、あまり打球を追わずに眼で迎えながら身体を回し、ラインをまたいで打球がポールのどちら側を通過したかを見極めて判定する。
 また、フェア地域のフェンス付近や地上寸前で捕球するようなプレイには、適切な角度をとり近づいて判定しなければならない。