ゲームは7回戦であるが、暗黒、降雨などで7回までイニングが進まなくとも5回を終了すればゲームは成立する。ただし、健康維持を考慮し、5回終了時以降、試合開始後2時間30分を経過した場合は新しいイニングには入らない。
「学童部3年生以下」5回戦
2 コールドゲームの得点の扱い
連盟では、例えば、両チームが5回の攻撃を均等に完了し、6回の表に先攻チームが得点したが、後攻チームはその裏、同点もしくはリードしないままに、暗黒・降雨などにより試合中止を宣せられたような場合は、均等回の得点をもって勝敗を決する。
3 タイブレーク方式
- 7回を完了して同点の場合は、タイブレーク方式とする。
- 9回を完了しても決着がつかないときは、抽選で勝敗を決定する。ただし、決勝戦の場合は、投手の投球制限を遵守の上、勝敗が決するまでタイブレーク方式を続行する。
- 抽選方法
- 審判員および試合終了時に出場していた両チームのメンバーが、投手からポジション順に終了あいさつの状態に整列する。
- 抽選用紙に◯印、X印各9枚記入したものを封筒に入れる。
- 球審が18枚の封筒を持ち、先攻チームより一枚ずつ選ばせる。
- 二人の審判員が両チームの監督立会いのもとに開封し、◯印の多い方を抽選勝ちとする。
- 得点の記録
- タイブレーク方式で勝敗が決定した場合は、合計得点とする。
- 例)4−3(特)(1−1)
- 抽選で勝敗が決定した場合。
- 例)3−3(抽選勝)
4 特別継続試合
- 暗黒、降雨などで5回以前に中止になった場合、また5回を過ぎ正式試合になって同点で試合が試合が中止の場合は、翌日の第1試合に先立って特別継続試合を行うことがある。ただし、決勝戦は再試合とする。
- 5回に満たない場合は、打ち切りになったところから試合を行うが、5回に達した場合は、暗黒コールドゲームが宣告される。
監督か当該プレーヤー
6 監督に限り、グランドに出て指示することができる。
7 変化球に関する事項
学童部の投手は、変化球を投げることを禁止する。関節の障害防止のため、まだ骨の未熟な学童部の投手に対して変化球を投げることを禁じ、変化球を投げた場合は次のペナルティを課すこととする。変化球を投げた場合とは、投球が審判員によって変化球と判断された場合をいう。
なお、ペナルティは少年の肘、肩の障害防止が目的で、骨の未熟な投手が、特に肘や手首などをひねって投げるような投球方法を禁じているのであるから、監督・コーチは、この点に十分留意して指導しなければならない。
<ペナルティ>
- 変化球に対して"ボール"を宣告する。
- 投手が変化球を投げた場合は、投げないように監督および投手に厳重に注意する。注意したにもかかわらず、同一投手が同一試合で再び変化球を投げたときは、その投手を交代させる。なお、その投手は他の守備位置につくことは許されるが、大会期間中、投手として出場することはできない。
- 変化球が投げられたときにプレイが続けられた場合は、打者が一塁でアウトになるか、走者が次塁に達するまでにアウトになった場合は、プレイを無効とし、打者のカウントに"ボール"を加える。この場合、状況によっては、攻撃側の監督の申し出があれば、プレイはそのまま有効とする。ただし、打者が安打、失策、四死球、その他で一塁に生き、走者が進塁するか、占有塁にとどまっている場合は、変化球とは関係なくプレイはそのまま続けられる。
8 投球制限
投手の投球制限については、肘・肩の障害防止を考慮し、1日7イニングまでとする。ただし、タイブレーク方式の直前のイニングを投げ切った投手に限り、1日最大9イニングまで投げることができる。タイブレークとなった場合に投げることのできる投手は、タイブレーク方式の直前を投げ切った投手か、新たな投手(その日1球も投げていない選手)に限り、1日2イニングまで投げることができる。なお、学童部3年生以下にあっては、1日5イニングまでとする。投球イニングに端数が生じたときの取り扱いについては、3分の1回(アウト1つ)未満の場合であっても、1イニング投球したものとして数える。