7.01~03 塁の占有と進塁

            7.01  塁を占有する権利

 走者がアウトになる前に他の走者の触れていない塁に触れれば、その塁を占有する権利を獲得する。
 その走者は、
(1)アウトになるか、
(2)その塁に対する正規の占有権を持っている他の走者のためにその塁を明け渡す義務が生じるまで、
その権利が与えられる。

            【原注】 元の塁には戻れない

 走者が塁を正規に占有する権利を得て、しかも投手が投球姿勢に入った場合は、もとの占有塁に戻ることは許されない。


            7.02 順に各塁に触れる

 走者は進塁するに当たり、一塁、二塁、三塁、本塁の順序に従って、各塁に触れなければならない。逆走しなければならないときも、5.09の各項規定のボールデッドとなっていない限り、すべての塁を逆の順序で、再度触れて行かなければならない。前記のボールデッドの際は、途中の塁を踏まないで、直接元の塁へ帰ることは差し支えない。

            【注1】 安全進塁権が認められていても順に各塁に触れる

 ボールインプレイ中に起きた行為(例えば悪送球、ホームランまたは柵外に出たフェアヒットなど)の結果、安全進塁権が認められたときでも、走者が、進塁または逆走するに当たっては、各塁を正規に触れなければならない。

            【注2】 逆走とは

〝逆走しなければならないとき〟というのは、
  1. フライが飛んでいるうちに次塁へ進んだ走者が、捕球されたのを見て帰塁しようとする場合(7.08d:走者アウト〜帰塁違反の項参照)
  2. 塁を空過した走者が、その塁を踏み直す場合(7.10b:アピールアウトの項参照)
  3. 自分より前位の走者に先んじる恐れがある場合(7.08h:走者アウト〜追い抜きの項参照)
を指すものであって、このようなときでも、逆の順序で各塁に触れなければならない。

            7.03 同一塁上に二人の走者

                7.03a 塁を占有する権利は前位の走者

 二人の走者が同時に一つの塁を占有することは許されない。ボールインプレイの際、二人の走者が同一の塁に触れているときは、その塁を占有する権利は前位の走者に与えているから、後位の走者はその塁に触れていても触球されればアウトになる。ただし、(b)の項適用の場合を除く。

                7.03b 打者が走者となった場合の占有権

 打者が走者となったために進塁の義務が生じ、二人の走者が後位のランナーが進むべき塁に触れている場合には、その塁を占有する権利は後位の走者に与えられているので、前位のランナーは触球されるか、野手がボールを保持してそのランナーが進むべき塁に触れればアウトになる。(7.08e:走者アウト〜フォースアウトの項参照)